「涙を伴う感動を」

皆さんはダンスを観て涙したことはありますでしょうか。デモンストレーションを観て?競技会を観て?
私は夜遅くのスポーツニュースやスポーツ中継を観るのが楽しみです。勝ち負けも楽しいのですが、どちらかというと、自分には到底できないプレーを、さらには想像を超えるプレーを観たくて。超人的なプレーを観たときには、大興奮ですね。そこにその選手の情報を前以て知ってたりすると尚更です。怪我を克服して奇跡のカムバックをしたとか、この競技でこの選手は引退するんだとか。
オリンピックの選手で、4年越しどころか、今までオリンピックに出場することすら叶わず、やっとの思いで出場し金メダルを獲得したとき。表彰式で選手が号泣しているのを観て、私もテレビの前で号泣してました。素晴らしいプレーとともに何かその選手を取り巻く背景を感じたとき、さらなる感動を覚えます。
とあるパーティーで老夫婦のダンスを観ました。パソドブレとジャイブのメドレーだったと思います。技術はさておいて、なぜか彼らを観ていると涙が溢れてきました。踊り終わったときには思わず立ち上がって拍手をしていました。何が私の心を揺さぶったのか。彼らが一生懸命だったからなのか。
腕を骨折をしてギブスをした女性が先生とデモを披露していたこともありました。
骨折したものだから、練習してきた振り付けは
さすがに無理で、ベーシックだけで1曲を踊りきっていました。このときにも思わず立ち上がって拍手をしてしまいました。
もう一例。結婚式の披露宴。友人の結婚式に何度か出席しましたが、何度でも涙してしまう。結婚というだけで、そこに至る人生を想像してしまうし、それが自分が関わってきた友人のものならば尚更ですね。
では、背景がなければ人に感動を与えること
はできないのか。いや、否だと思います。素晴らしい俳優/女優、素晴らしい映画、素晴らしい舞台。殺人を犯したことは一度もないのに殺人鬼になれる。恋人同士でもないのに、愛しているように見せる。素晴らしい俳優は、感動する背景を自分で作り出すことができる。架空の出来事なのに素晴らしい映画を観たときには涙してしまう。
私たちプロのダンサーは、人に感動を与える
ことが使命だと思います。デモンストレーションであろうが、競技会であろうが、観にきて下さったお客様を感動させたい、自分たちのダンスに拍手をしてほしい、自分たちのダンスで会場を沸かせたい。
ただそれだけのことだと思います。
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